日本刀 刀剣 販売

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脇差 秋元臣藤原正秀(花押)(新々刀最上作)
文化二年八月日 応中村照都需造之
wakizashi [akimotoshin fujiwara masahide](kaou)(suishinshi masahide 1 generations)(sinsintou saijou-saku)

日刀保 特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon
品番:1110-2060
焦茶印籠刻塗鞘脇差拵付き 白鞘入り
刃長 Blade length(HA-CHOU)
45.1cm(一尺四寸八分半)
反り Curvature(SORI)
0.75cm
元幅 Width at the hamachi(MOTO-HABA)
3.00cm
元重 Thickness at the Moto Kasane
0.55cm
鎬重
0.75cm
先幅
2.18cm
先重
0.44cm
摺上(やや中心尻を摘んでいます)
国 Country(KUNI)・時代 Period(JIDAI)
武蔵国 江戸(musashi edo)・江戸時代後期 The Edo era latter period. 文化二年 1805年
登録
山形 昭和26年5月7日
鑑定書
財団法人 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書  平成二十年三月十九日
【コメント】
水心子正秀は始め英国と銘し、安永三年に秋元家に抱えられて藩士となり、川部儀八郎藤原正秀に改めている、また正日出あるいは正日天と切ったものもある。
水心子と号し、文政元年に子の貞秀に正秀の名を譲り天秀と改名する。
水心子正秀は新々刀期における一大教育者として門下には、細川正義、大慶直胤、長運斎綱俊、等の多くの逸材を輩出し、新々刀期を切開いた新々刀期を代表する名工です。

作刀は、寛政・享和年間(1789年~1804年)には、津田助広写しの濤瀾刃や井上真改写しなどの大阪新刀を写した華麗な作刀を数多く製作しました。
寛政頃から、古に立ち戻ろうとする復古思想が興隆し、故実の研究が盛んとなります。
文化八年(1811年)、正秀は、鎌倉・南北朝時代の古作を作刀の理想とする『刀剣武用論』を著します。この前後から正秀の作風は、著しく変化します。
それ以前の作刀は大坂新刀を写した沸出来で焼幅の広い刃文を焼いていましたが、文化・文政年間頃には古作相州伝や備前伝の景光や兼光に範をとった作刀が多くなります。

本作は文化二年に作刀された井上真改に範をとったと鑑せられる作品で、正秀の高度な技量を十分に示した作品です。
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