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薙刀 十九 英義
naginata [19 teruyoshi] (fujieda tarou teruyoshi)

日刀保 保存刀剣 NBTHK Hozon
品番:1010-4019
拵付き 白鞘入り
刃長 Blade length(HA-CHOU)
42.2cm(一尺三寸九分)
反り Curvature(SORI)
2.3cm
元幅 Width at the hamachi(MOTO-HABA)
3.06cm
元重 Thickness at the Moto Kasane
0.80cm
茎長 Nakago length
37.7cm
拵え全長 Full length of the koshirae
235cm
生ぶ
彫物
表裏 薙刀樋
国 Country(KUNI)・時代 Period(JIDAI)
武蔵国 川越(musashi kawagoe)・江戸時代後期 The Edo era latter period. 元治頃 1864年頃
登録 埼玉 昭和62年5月22日
鑑定書 財団法人 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成二十二年一月二十九日
【コメント】
藤枝英義は、通称を繁太郎あるいは太郎作といい、文政六年(一八ニ三)、上野国那波郡川井村(現群馬県佐波郡玉村町)に生まれました。父は刀工玉鱗子英一。
英一は、天保八年(一八三七)ごろ、川越藩藤枝家の名跡を継いで前橋へ、そして川越へと移り住みました。
英義は最初、父英一から鍛刀の技を学び、その後、細川正義の門に入り技に磨きをかけました。初銘は治廣、正義より皆伝を受けた後は、父英一の「英」と師正義の「義」を継いで「英義」と銘を切ります。嘉永四年(一八五一)に英一が没するとその名跡を継ぎ、同六年には藩より刀鍛冶に家業替えを申し付けられて、晴れて川越藩お抱えの刀鍛冶となります。
英義は秘伝書の中で自らの系譜を「手柄山正繁、震鱗子克一、玉鱗子英一、英一二代目英義」と記しています、これは、博学で多くの人に慕われた父である英一を尊敬した為ですが、細川正義門人であると共に手柄山正繁系の刀匠でもありました。
『新刀銘集録』を著した南海太郎朝尊は、英義の腕前を「当今江戸無類の上手也、未だ壮年に付鍛錬妙所に至るの鍛工家なるべし」と賞しています。
幕末に開国を求める外国船の脅威に対抗する為、川越藩は江戸湾の防備にあたり、その時に藩命により刀、薙刀をそれぞれ二〇〇振りを制作しました。
当薙刀は「十九」の番号が刻めれていますのでこの一振りと思われます。

※この拵えは現代の作です。
※This kosirae is a modern product.
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