【コメント】
小林貞法刀匠の本名は小林貞俊、島根県横田町住、小林大四郎刀匠の次男です。
長兄は貞照刀匠、次兄は貞法刀匠、三男は貞永刀匠です。
貞法刀匠は多数の賞を受賞され、平成11年4月9日、弟の貞永刀匠とともに島根県指定無形文化財に認定された。
本作は重量が軽く、バランスが良く、居合に最適です。

※小林三兄弟は、日本で唯一、たたら製鉄が操業されている奥出雲町在住で、父、大四郎氏のもとで幼少の頃から作刀に関わってきた。
特に良質な玉鋼の選択に長け、鋼の脱炭・吸炭の処理技術にも抜きん出ている。
厳選された玉鋼を用いた鍛錬では「まくり鍛え」という軟らかい鉄を硬い鉄で包む鍛錬方法に熟練した伝統工芸師である。
作風は丁字刃の備前伝を得意とし、奥出雲町横田にある「奥出雲たたらと刀剣館」で作刀の実演を行いその技術の公開と伝承にも努められている。